すこし前だがUQ wimaxが関東圏で商業サービス開始を目前に利用モニターを募集していた。あいにく機材を含めた無料モニターには当たらなかったが、ちょっと興味があったので自前でwimaxインターフェイスを購入してしばらく遊んでみた。購入したのはUD01SSというUSBドングル型のインターフェイス。というわけで、その結果を備忘録としてまとめておこうと思う。
UD01SSの概略
UD01SSは韓国のMODACOM社の製品(日本ではシンセイコーポレーションがOEMで販売)で、韓国ではWibro用として販売されているもの(たぶんMW-U2500と一緒なんではないかと推測)だ。WimaxフォーラムのWave2に適応しているのでUQが提供するネットワークと互換性がある。中身はGCTセミコンダクタが開発した1チップのWimax SoCであるGDM7205が使われている。GDM7205はCPUとWimax Mac, PHYが集積されており1チップで必要な機能を全部提供できる、とのこと。
と、これくらいがWebで調べてみてわかることなんだが、あまり面白くない。わざわざ購入してまで調べてみようと思ったのはもう少し面白い特徴があったからだ。UD01SSで面白いと思ったのは、
- GDM7205はARM926EJと補助CPU(アーキテクチャ不明)が搭載されている
- UD01SSの内部OSはLinuxと補助CPUで動くリアルタイムOS(詳細不明)で動いている
- ソフトウェアでUSBクライアントとして動いているのでUSBデバイスとしての構造は比較的簡単
UD01SSの動作モード
最近よくあるUSBのHSDPAモデムなどと同様に、UD01SSもデバイスドライバが存在しないOSでは自身をUSBマスストレージデバイス(CDROM)に見せかけるようになっている。専用のデバイスドライバがインストールされたあとには特別なコマンドを発行してデバイスのモードをWimaxインターフェイスに切り替える。
最初はUSBのVendor ID:0x1076, Product ID:0x7f40のデバイスとして見えているが、モードが変換されると、Vendor ID:0x1eb8, Product ID:0x1240に化ける。
モード変更コマンドは、右の図のようなUSBパケットを生成して送り込めばよい。デバイスがリセットされて新しいVID/PIDをもったデバイスとして再度バスに出現する。
UD01SSのLinuxファイルシステム
内部がLinuxということは別に隠されているわけではない(宣伝しているわけでもないようだけど)。UD01SSのアプリケーションがインストールされると、Windowsの場合はProgram Files\UQ\UD01SS\FirmwareUpdateというディレクトリが作成される。その中身は
- ramdisk.jffs2
- zImage
次のエントリーでこれらを覗いてみる方法を書いてみる予定。
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