arduinoの場合には作品制作にPCは必須ではない、というよりPCからコントロールする作品ならば、プログラムが一種類ですむgainerのほうがより簡単に扱えるし、PGAや静電容量センサーが使えて便利なことがおおい。arduinoの本領はgainerでは動作しないようなデバイスを動かす場合や、マイコン単体で動作する作品をつくる場合だろう。
そのため、gainerの時と違ってUSBシリアルをすべてのボードに同梱する必要はなく、プログラムの書き込みやデバッグ時のためだけに使えるようにすればよい。
そこで、USBシリアルアダプタを作品のブレッドボードに差し込みやすい形で作ることにした。まず最初に試作してみたのが、L型ヘッダをつかい、縦に基板を差し込む方法である。Decemiela についているリセット端子と同様の回路(抵抗とコンデンサ)をつけることで、自動リセットにも対応している。
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上からみた配線図はこのよ
うになる。電源ラインの取り回しにモジュールの6ピンのところを通してあるが、ここはソケットのピンを抜いておいて、通電しないようにしてある。もちろん、ジャンパとして表面をまわしてもよいだろう。0.1uFのコンデンサと10KΩの抵抗で通信用のラインを横切っているので、裏面にはジャンパが飛ばないようになっている。
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この方法ならブ
レッドボードに部品が少々のっていても大丈夫であるとおもったが思ったよりもL型コネクタに厚みがありほとんど部品がない状態でなければ刺せない。
よってこのままでは使えないので、ケーブルをつかってのばすことを考えた。よくやる手ではケーブルの先にピンヘッダをハンダ付けするのだが、今日はイマイチうまくいかなかったので新しい方法を試してみた。
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もともと千石電商で売られているヘッダピンとブレッドボードを結ぶジャンパケーブルを分解する。これはエクステン
ションのようになっていて、1ピンのソケットと、1ピンのピンヘッダがそれぞれ圧着されている、簡単にいえばジャンパワイヤーの延長コード状のものだ。(図)ピンヘッダがついた部品をブレッドボードにさすのに利用するワイヤーだが、これを使ってシリアルのヘッダを延長することにした。
もちろん、そのまま5本のケーブルをさすのでもかまわないのだが、ここは専用ケーブルとするためにも、ヘッダを分解し、1x8列の枠を使って再構成することとした。一度ささっている圧着ヘッダを抜くためには、細いマイナスドライバを用いるのがいい。ソケットのプラスチックのひっかかりがある部分をすこしこじって、ひっぱればケーブルを抜くことが出来る。両側のケーブルを抜くと、このように金具だけになったケーブルが出来上がる。これを5本用意して8列ソケットの両側から、3本、2本とさす。延長なのでクロスする部分がないようにフラットに両側のソケットを実装すれば完成である。
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これを使うことで1列の隙間があればブレッドボード上のarduinoに書き込みを行うことが出来る。
もちろん、延長ケーブルの配線でクロスさせるなら、もっと簡単にラインを引っ張りだせた、というのは言うまでもないが、直接させることを目標にしたというのが今回の工作の主眼なのでそこは問わないことにしよう。
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なんにせよ、これで格安arduino環境が整い、ブレッドボード上に低コストで作品を作ることが出来るようになったわけだ。
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