one chip Arduino clone というのを Make blogなどで発見した。制作記事を読むとATMega88 をつかって 内部発振で動くらしい。ということで、何度か試したもののあまり巧くいってないarduino clone作りであるがこれはさっそく真似せねば!と思い、ブレッドボード上に実装してみた。これは速報のonechip arduinoの前に行った実験だが、報告の前後が逆になっている。
最近のArduinoは通常 Atmega168 を 16MHzで駆動しているが、one chip arduino は日本の誇る秋月電子で格安に販売されている Atmega 88 を使い、内部発振で駆動しているため発振子も必要なくなっている。このチップに最低限の回路としてステータス表示用のLEDと動作きりかえのためのリセットスイッチを実装したのがone chip arduino だ。実装部品は思ったよりも少なく、gainerと違い、シリアルポートもオプションなのでたしかにワンチップの上に載せられるくらいの部品しか存在しない。
これをベースにワンチップ化の前に、さらにシンプルになるように配慮しながらブレッドボードに組み立ててみることとした。
そのまえに、まずAVRをarduinoとして動作させるのに必要なブートローダをAtmega88に書き込んだ。
仕事でAVRを使っているグループがいるのもあり、手元にたまたま STK500が転がっていたので、kosakaさんのページ
を参考に STK500をarduinoに登録した。
さすが純正品ということで当たり前だが、なんのトラブルもなく書き込みを行えた。ブートローダは各チップに一度だけ書けばいいので、チップを買ってきたらまとめて作っておくのがよいだろう。
秋月電子で一番安いブレッドボードの上でこれを組み立てることとして、
配線を行った。この ブレッドボードでの最大の問題は、電源ラインが左右に分離しているところであり、このため通常はやらないパーツの上をとびこえる配線が1カ所だけ入っている。
なお、もう1つ大きいブレッドボードの場合には、電源ラインが2本づつ入っているので、左右をちゃんとつなぎ込めば、無様な真似をしなくても作ることが出来る。余白に回路を作ることを考えると、実はこちらのほうがよいのかもしれない。
実際に利用するスケッチを書き込むためには、USBシリアルの変換アダプタが必要だ。秋月のUSBシリアル変換モジュールにコンデンサと抵抗でリセット回路を組み合わせた書き込み用ボードを作成した。L字型のコネクタを使うことで、直接ブレッドボードにさせるのを狙ったが、微妙にスペースが足りずに干渉しやすいことが判ったので、延長ケーブルでつないでいる。
こちらに関してはのちほど別の記事でお伝えしようとおもう。
arduinoも思ったよりも簡単に作ることが出来たので、これでパソコンとの連携が必要ない作品を作る場合はarduinoを使ってもいいかもしれないと思えてきた。パソコンを使う場合で、機能が収まる場合には、arduinoよりもgainerのほうが開発コストが低いと思われるので、gainerの意味がなくなったという訳ではない。とくにgainerの派生物としてAVRと組み合わせた ginger/peper は秀逸で、USBをソフトウェア実装してあるため、USB接続をする先まで考えても、コストが安いことと、実装面積が小さくていいことの2つから便利に使えそうである。
実は先にAtmega168 をつかった Diecimila互換機もブレッドボード上に実装してみた。こちらはマルツで買ったAtmega168と秋月で買った16MHz のセラロック(セラミック発振子)を配線してあるだけでほかは大きな違いはない。高速処理が必要ならばこちらもやってみるといいだろう。ただし、本気で高速処理を考えるならば、普通にAVRGCCをつかってC言語でプログラムをかいたほうがいいのは言うまでももない。
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