2009年2月19日木曜日

ブレッドボードでArduino

「AVRのATMEGA168があればArduino互換ボードが作れる」ということだけを教えてもらって始めたところ、いくつかはまったのでメモ。

  • AVRISP MKIIでは外部電源が無いと書けない
  • 買ってきたばかりのATMEGA168は外部クロックで動くモードになっているので、クロックを供給してあげないと書けない
  • AVRにはヒューズというものがあって、クロックなどの動作モードはそこに書く。ヒューズのビットマップはチップごとに違うので仕様書を参照
とりあえずfirmware(bootloader)を書くまでに超えないといけなかったのはこのくらい。前のエントリーのarduino用シリアルアダプタ(2) を作っただけでは「ブレッドボードでArduino」には到達できなかった。とりあえずクロックを供給するために、その辺にあったセラロック(20MHz)をつなげてみた。DIPのATmega168のクロック周りのピン配置はGND-XTAL1-XTAL2の順番だが、セラロック(負荷容量内蔵)のピン配置はOSC0-GND-OSC1になっていてブレッドボードに挿すには都合が悪い。写真のようにGNDとOSC0のピンをひねって順番を入れ替えたものを作っておいた。これも今後たくさん使うようなものでは無いけれど、一個くらい持っていても損はしないだろう。

で、次にはまったのがこのいい加減に選んだ20MHzという速度だった。
  • Arduinoのブートローダーはクロック周波数によって違う
普通のArduinoは16MHzで動作するらしい。16MHz以外のクロックをつかって標準的なブートローダーを書き込んでもシリアル通信のタイミングが合わなくて通信できない。解決方法は2つで、
  • 供給しているクロックに対応したブートローダーを作成して書き込む
  • 内部クロック(8MHz)で動作する用にヒューズを書き換えて、8MHz用のブートローダー(lilypad 8MHz用)などを書き込む
のどちらかをやらないといけない。

とくにArduinoのknow-howが無い状態で始めてしまったので「こんなところではまるなよ」と言われそうだけど、しょうがない。おかげで最初にLEDの点滅プログラムを動かせた時には、すでにブートローダーのソースを読み終わっているというArduinoの思想とはちょっと離れたスタートになってしまった。

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