2008年4月12日土曜日

100ccで100g (転載というか移動)

知人がやっていたデジカメ連射があまりにも面白かったので、新しいデジカメとして EXILIM Z1080というすこし型落ちのモデルを手に入れた。連射性能と値段を考慮するとこれがベストの選択だろうということだ。

それまでは借り物の Cybershot DSC-T9という薄型ででっぱらないレンズのカメラを使っていたので最初の印象は「分厚いな」であり、手に持つと「軽いな」であった。二つをはかりにのせてみるとどちらもメモリとバッテリをいれて153gと159g だったので体感できるほどの差があるとは思えない。この差はなんだ?と思って思い出したのが10年以上前の学生時代に先生から聞いた一言だった。曰く「携帯電話ってのは 100g 100cc というのが一つの目標なんだよ」という言葉である。人間の体はほとんどが水分なので比重が1に達すると持ったときの違和感が薄れるということだそうだ。

この言葉を思い出してから、カタログを見ながら電卓をたたいてみるとまさにその通りの結果であった。

Casio Z1080  125cc 153g に対して Sony DSC-T9 は 159gで 85cc しかない。凝縮されている分だけ重く感じてしまうわけだ。

同じことを、以前使っていたレッツノートYシリーズから macbook air にかえたときにも思ったので、こちらも電卓をたたいてみることにした。ちなみに、重いと感じる macbook air が 1370g に対してLets note Y7 は 1510g なので140g すなわちケータイ1個分くらいはairのほうが軽い。それでもairを持った後にYを持つと「軽い!」と思う。

計算結果はというと macbook air はもっとも厚い部分がそのままスクエアで角をおとしていないという想定でもおよそ 1400ccであり、実質丸みをおびた分で8割程度しかないのではないだろうかと思われる。こうなると比重として 1をすこし超える程度となる。ある意味、重さと体積の黄金比でもあるわけで持ちあるくという意味での十分な比率にはなっていると思う。これに対して、レッツノートは十分に分厚い筐体のためか、最薄部分で考えても2100cc と、700ccも多く、比重を計算すると0.7程度と1を大きく下回っている。これが軽さを感じさせる理由であることは間違いなさそうだ。

重さを感じるのは最終的には脳なので、見た目も重さのうちということがよくわかる計算結果となった。それにしても、まだアナログ携帯電話の時代から比重の重要性を実感していた人たちはすごい。

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(もともと別のblogに書いたものですが転載しました。)

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