今回はいつものハードウェアとは趣が違って web サービスのテクニックの話である。
ruby on rails上でgooglemapをつかった表示を行うときにすこし気の利いたインタラクティブな動作をさせるところがトピックである。
ruby on rails で googlemapを扱うのに使われる pluginとしてym4r/gm というのがある。geocodingもふくめ非常に簡単に使えるのだが、逆に細かいところに手がとどかない。
事の発端はgooglemapの地図上のマーカをクリックすると吹き出し形式でメッセージが見られるインターフェースを実装したのだが、マウスオーバーで見られるほうがいいのではないかという意見をこのblogの共著のYUO氏から貰ったことであった。
そこでこの機能を実現するためにgoogleを何時間かしらべたが、googlemapの使い方はわかったものの、railsでの ym4rを使った例は英語サイトもふくめて直接的な回答にはいきあたらず、ym4r開発者のサポートBBSでもほぼ1年ほど放置プレイだったので備忘録もふくめて書いておく。
googlemap上 でマウスをつかった特別なアクションを使うためにはaddListenerによってリスナを設定する必要がある。しかしながら、 ym4r/gm のコードをそのまま使ってマーカを設定するだけではこのような設定ができない。リスナを設定するためにはリスナになるオブジェクトを変数として代入し、バインドしてやる必要があるためだ。
declare_init をつかってオブジェクトを変数として宣言しなおしてやる必要がある。そしてこの後で、宣言された変数を使ってリスナを設定するのだが、このときに既存のメソッドは役に立たない。汎用につかえるrecord_initメソッドを使うことにより、 initializeのルーチンの中に自分で設定したjavascriptをそのまま書き込むことができるのでそれを利用することになる。
書き上げたコードの一部を切り出しておくと以下のようになる。
ポイントは markerを変数化するときに#{x.id} をつけることによりすべてのマーカで違う変数名を持つようにすることが1つ目である。もう1つのポイントとしては record_init をつかって直接 googlemapを動かすjavascriptのGEvent.addListener メソッドを記述するところである。また、 変数 pで生成している htmlの終端に改行がはいっていると地図のjavascriptのレンダリングがうまくいかないようなのでちゃんと partialなレンダリングをした後にchompすることを忘れないことが大切なようだ。
さらに今回はlistenerとして mouseover のほかに mouseout を設定することで、マウスがはずれると即座にウインドウが自動で閉じる処理を行っている。
実装例
marker = GMarker.new([x.lat,x.lon],
:title => " #{x.created_at.strftime("%m/%d-%H:%M")}" )
p = render_to_string(:partial => 'msg',
:locals => { :tag => tag , :pm => x }).chomp
@map.declare_init(marker,"marker#{x.id}")
@map.overlay_init(marker)
@map.record_init "GEvent.addListener(marker#{x.id},
'mouseover',
function(){marker#{x.id}.openInfoWindowHtml(\"#{p}\")}); "
@map.record_init "GEvent.addListener(marker#{x.id},
'mouseout',
function(){map.disableInfoWindow();
map.enableInfoWindow();}); "
2008年1月13日日曜日
Ruby on Rails で googlemapをかっこよく
投稿者 CUEICHI 時刻: 1:29
ラベル: googlemap, ruby on rails, 作ってみた, 小ネタ
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